あれこれ雑感

以下は個人的な雑感です。*1


「言いたい事を言える」。これは、論理的にであれ、感情的にであれ、どんな形であってもすごい事だと思う。それは自分が「言いたい事を言う前に黙ってしまう」という性癖?を持っているから、より一層そう見えるのかもしれない。はっきり言って羨ましい。うん。


ただ、ネット上での議論というか、話し合いというか、意見の交換というか、ケンカというかって、やっぱり難しい。いや、ネットに限った話ではないけども。


まず第一に、誤解を生じやすい。みんながみんな、文章書きのプロで言葉の端々まで気を使った文章を書ければ良いのかもしれないが、そうでない以上、どうしても言葉が足りないとか誤解とかを生んでしまうのは、ある意味仕方がないことだと、自分は思っている。
そして第二に、「誤解である」と気づける機会が対面の時よりも少ない。対面の場合、自分の思っている事を言う時に、相手の表情や言語外のものを読み取ったり、逆に相手が割り込めるチャンスが常にあり、それらが誤解を認識する糸口になったりする。しかしネットの場合はそれがない。表情も、割り込みも。結果、誤解に気づく機会が減少する。


確かに文章が拙くても伝わってくるモノはあるけれど、でもそれは送り手の全体像のごくごくごく一部に過ぎず、しかもそれは常に「誤解」というリスクを孕んでいる。そんなほんのちょっとの量で且つ頼りない情報を元に、いろんな判断やら評価やらをせざるを得ないネットという場所で、話し合いや議論や意見交換をするのなら、その辺をよくよく肝に銘じる必要がある。


対面でも難しいのだからネットではなおさら難しい。実のある有意義なものにしたいのなら、議論の仕方やルールに対して、対面の時以上により気を使うことが大切になってくるのだろうな。(まぁ逆に実のないもの、つまりケンカをしたいなら、ルールなんて無用だが)。


いつぞやの時にある方からご指摘いただいた「ネットで一番つらいのは誤解されること」というのは、この辺のことを指していたのだろう、多分。と認識を深めた今日この頃。

*1:…って断りを入れるのって、ある意味ネット上で文章を晒す時のに必要なリテラシの一つなのかも、なんて実感する今日この頃。