にがり:ダイエット効果に根拠なし

http://news.gnavi.co.jp/lifehealth/3639b6a5bd51d047399434ecfc96ef72c9846035.html

ダイエット効果があるとテレビや雑誌などで紹介され、健康食品としてブームになっている「にがり」について、独立行政法人国立健康・栄養研究所(東京)は14日、ダイエット効果の根拠がないとして、取りすぎに注意するようホームページで呼び掛けを始めた。
(中略)
研究所によると、主成分の塩化マグネシウムが「糖の吸収を遅らせる」「脂肪の吸収をブロックする」「糖質代謝を促進する」などとして、ダイエット効果を紹介する例が目立つが、どれも確実な根拠や文献はない。(←強調はみゃすこによる)
(後略)

(記事元)独立行政法人国立健康・栄養研究所 「にがり」と「痩身効果」について
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail.php?no=170



ふーむ。確実な根拠や文献がないままに、ダイエット効果を声高に強調する輩がいるとすると、そりゃゆゆしき問題だよなぁ。トンデモな匂いがするぞ。
…もしかして、あの番組か?
と思って調べてみたら案の定、こんなん出てきた。


発掘!あるある大事典2 第9回 『にがりで本当にヤセるのか!?』
http://www.ktv.co.jp/ARUARU/search2/aru9/9_1.html
http://www.ktv.co.jp/ARUARU/search2/aru9/9_2.html
http://www.ktv.co.jp/ARUARU/search2/aru9/9_3.html


「本当にヤセるのか?」と疑問を呈しているようでいて、その実、内容は「ヤセる」をより強調する内容となっている。
…ますますトンデモっぽい。


栄養研究所側が主張している

、「糖の吸収を遅らせる」「脂肪の吸収をブロックする」「糖質代謝を促進する」「エネルギー代謝を促進する」といったメカニズムから、ダイエット効果を論証するような情報がありますが、いずれについても確実な根拠・文献等はありません。

という部分が、あるある側がヤセることの根拠として示している内容とほぼ一致していることからみても、栄養研究所側が発する警告は、「あるある」と「あるあるを発端とするにがりブーム」に向けられたものと見るがどうだろうか。


まぁ「確実な根拠・文献等はない」という主張の信憑性は?という問題は残るが、とりあえずあるある側の根拠は何かを見てみると、理学博士(栄養学) 糸日谷秀幸 という人がキモのようである。
とりあえず糸日谷秀幸をググッてみる………うーーーん、この人何者??(汗


マイナスイオンの件もそうだが、「あるある」って番組は、鵜呑みにするとかなり危ない気がしている。
あるあるを発端としてブームが起こり、さもそれが事実であるかのように世の中に浸透しているものって、結構あると思う。それだけみんな健康を心から欲しているということで、だからこそ「あるある」のような番組はウケる。その相乗効果で「あるある」は今や社会現象を起こすほどの影響力を持つに至っている。でも、その番組から発せられる情報が根拠のないもの、または、スポンサーを潤すためだけのウソ理論・大げさ理論・疑似科学的理論で固められたものだったとしたら……。マイナスイオンやにがりは後者なのではと自分は思っているが…どうだろうか。「健康でいたい」という純粋な気持ちを踏みにじり、自分に都合よく利用するために扇動しているなら、自分はそんな輩を許せない。最近そんな危惧を持ちつつ、あるあるから発せられる情報を受け取っている。